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 20年以上も前になりましょ うか、長雨のため登別にある室 蘭市の貯水池が土砂崩れで埋ま ってしまったことがあります。 私の病院は当時270名の入院患 者さんをかかえ、給食や生活用 水を求めて3日間あちこち走り 廻った苦い経験があります。そ のため、いまだに水に関しては敏感であり、強い関心 を持っています。しかし日本ではこのような災害や長 引く日照り以外で飲料水はおろか、生活用水にも困る 話は聞こえて参りません。一時“水と空気はタダみた いなもの”と云われていましたが、目覚ましい工業化 の影響で河川の汚染問題が深刻化し、その対策が急が れ安全な水が飲めるようになって来ました。しかし環境 保全の遅れや、複雑な工業化学化によっては、水の安全 性に監視の手をゆるめることは出来ないと思います。  グレン・E・エステスRI会長は今年度の強調事項 の1つに水問題を取りあげています。  安全な水を得られない人々が10〜12億人います。 この事実がもたらす残酷な結果の一つは、汚れた飲料 水と衛生設備のため毎日6,000人(年間200万人以上) の子供たちが死亡しているのです、と述べています。 地球上に水のうち海水と氷以外は0.3%であり地下水 が0.2%で河川水は0.1%に過ぎません。無制限な人口 増加は、やがて水不足による人類滅亡へとつながりか ねません。水がGoldより高価なものになるかも知れ ないと言う警告が当たらないことを願うのみです。  ゾーン研究会の報告の一部でも述べましたように、 アフリカ、中近東やアジアの一部の国や地域では安全 な水が飲めない人々が大勢います。アフリカの水使用 量は日本の6分の1以下と言われています。関場慶博 パスト・ガバナーはガーナでの生活体験でエアコン使 用済みの水で何とかしのいだが、エアコンのない人は 汚染された水を飲むので、抵抗力の弱い子供達は下痢 症、コレラ、赤痢、腸チフス等の感染症で死んでしま う。抗生剤や点滴製剤が不足しているので助けようが ない。また手洗い水がないので簡単に感染してしまう。 もし、加熱消毒をしても飲料水中のヒ素とフッ素が高 濃度に入っていることが多く、水俣病のように神経毒 に冒されたり、骨を溶かし、死を招く。アフリカの辺 地では水汲みは女性の仕事で10q以上を歩いて、時間 をかけて、危険を犯して水を求めているのだそうです。  先日NHKテレビでシルクロードが放映されていま した。1000年以上前にはタクラマカン砂漠の真中に 河が流れ、交通の要所に街が栄えていたそうですが、 その河が砂の中にもぐってしまい、街が廃墟と化し、 やがてそれも砂の中に埋もれてしまったそうです。水 と環境保全は密接な関係にあることは言うまでもあり ませが、今や地球上も徐々に砂漠化が進んでいます。  これらの問題は人類の叡智を集めて考えてゆかねば ならない課題ではありますが、今、ロータリアンとし て出来ることは何かを考えてみると、1人1人が水問 題に関心を持ち、WCSに参加することでしょう。ジ ンバブエの農村では100ドルで4本の井戸が掘れるそ うです。それによって数百人の人達が安全な水が飲め るのです。ステンハマーRI会長エレクトも次年度の 強調事項に取りあげています。


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