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昔、私の中学・高校時代には上級生が下級生に暴力を振るったり運動部員の制裁行為があったが、相手に重症を負わせたり死に至らしめる事件は記憶にない。「引きこもり」や「家庭内暴力」が紙面をにぎわせて以降、若者の重大犯罪が放置されるようになって来た。これら犯罪行為は次第に低年令化し近年は小学生が殺人犯のケースまである。最近は見知らぬ子供をゲームセンターに誘った上、駐車場の屋上から突き落としたり、いらいらするからと道を歩いている人を刺したり、卒業アルバムを見ていたら学生時代いじめにあった事を思い出し、相手不在のため身代わりにその母親を刺し殺したりする事件が放置されている。
犯罪者の生い立ちや事件に至るまでの深層心理は闇の中であるが表面的には非常に短絡的に思われるし事件によって自分が法的にも社会的にも、どう扱われるかは全く眼中に無いように思われる。世の評論家諸君も家庭教育だ、学校教育だ、世相のせいだと当たり前のことを言うが決め手になるような解決法は誰にも判らない。
一方、アテネでオリンピックが開かれている。メダルを目指して懸命に努力して、また成果をグランドやプールやマットの上で披露し表彰台の上で見せる笑顔の美しさ、また高校野球で厳しい辛い練習を耐え抜いて来た球児達の甲子園で見せる涙や拳を突き上げる雄叫びに感動してしまう。
若者からひたむきさとほとばしるエネルギーを貰ったようで勇気ずけられる。
我々ロータリアンとして今月は新世代月間である。奉仕の心と国際理解に貢献する心を持つ若い人の育成を支援するために用意されたプログラムである。現在世界にはインターアクトクラブは9,661あり、会員数は22万人以上で日本には526クラブあり5番目に多い。ローターアクトクラブは7,663で約176,000人、日本は408クラブで4番目に多い国でこれら若い人達の育成には最も力を注いでいる国の１つである。今月はRYLAセミナーが行われる「人権」をテーマにどんな発言があるのか大変楽しみでもある。若者に限らず目的を持って懸命に努力している人はイキイキとして美しい。我々も常に美しい姿で若い人達も接してゆきたいものである。その成果はやがて各々の地域で花開くことであろう。
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