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ガバナー矢橋温郎
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ガバナーメッセージ  <第12回>

年度末を喜びとともに

 帝王学というのは、最近は流行らないかもしれませんが、企業や地域、ひいては一国のリーダーを育 成するために必要なものだとされています。
 ロータリーにも、あのひとは将来の会長候補、ガバナーになるひと、と目される方がいます。当地区 ではガバナーが高齢化しているため、その次を狙うにはしんどいところですが、他地区の若いガバナー と接して、このひとは近々RI理事になるのではないか、もしかしたらRI会長とか、と想像するのも楽し いものです。
私は、入会10年目で幹事を務めたとき、次の10年で会長かなと、ずうずうしく計算しました。タイミ ングよくといいますか、会長のお話をいただく頃に地区の代表幹事を仰せ付かり、その勢いで退会。会 長をやらずしてロータリーを辞めてしまったのは、心残りでした。3年間のお休みを経て、復帰したら すぐに会長。それで満足だったのに、続いてガバナー補佐、揚げ句、ガバナー。あえて出戻りをガバナ ーにしようという発案と、それを受け入れる懐の深さが、当地区の素敵なところです。
 まさかガバナーになるとは思っていなかったので、何をしたらよいかをじっくり考える余裕はありま せん。とりあえず自分のロータリアンとしての矜持を思い起こしてみると、「四つのテスト」が真っ先 に浮かびました。
 「一業種一会員」は「職業奉仕」と共に、ロータリーがロータリーたり得るために必要な要素でした。
それを放棄したとき、諸先輩が「ロータリーは終わった」と嘆かれました。ロータリーが普通のボラン ティア団体になりつつある昨今ですが、根強く支持されているのが「四つのテスト」です。一昨年来、 ロータリアンによる犯罪や職業倫理における不祥事の報道が続きます。その都度、多くの会員から 「“四つのテスト”に背いた」と指弾する声が聞かれました。
 そこで、例会での「四つのテスト」の唱和を、地区方針のひとつに挙げてみました。公式訪問で伺う と、あるクラブでは一節ずつ読み上げ、あるいは歌ったりと、みなさん上手に取り入れていました。
 それでもロータリアンの不祥事は、絶えません。最近も他地区では、世間を賑わせた方がいます。絶 えないといえば残念なことに、子供への虐待も増えています。今年度RIテーマ「夢をかたちに」のロゴ マークは、母親が子供を抱いている姿を連想させます。親が子を愛しみ育てるなんて当たり前だと思っ ていました。将来、「子供を虐待しない世の中に」なんてRIテーマが登場しないとは限りません。「一業 種一会員」が消えたように、ロータリーも100年もやっていれば、時代に応じた形が求められます。「夢 をかたちに」した世代が子供虐待に悩むなら、その解決に手を差し伸べるのがロータリーです。少なく とも我が国では、きれいな水や識字率よりも優先して取り組むべき課題になるでしょう。
 ガバナー在任中に、後期高齢者の仲間入りを果たしました。75歳の手習いで、携帯をタッチパネルの 最新機種に替えました。かさかさの指先は、若者の脂ぎったのよりも操作に適しています。
 RIからの連絡がメールで届くというので、仕方なくパソコンも始めました。今ではメールチェックを 怠らないよう、週末も会社に来ております。暖かくなってきて、ますますやる気がみなぎってきました が、ここで終えるのが単年度制のよいところ。
 12名のガバナー補佐さん、無理なお願いを黙って聞いてくれてありがとうございまし
 た。
 地区委員長のみなさん、予算削減の中、工夫しての事業推進に頭が下がります。
 73名のクラブ会長さん、地区内ロータリアンのみなさん、公式訪問での温かい歓迎を
 忘れません。
 ホームクラブの札幌西ロータリークラブのみなさん、地区大会ではお世話になりまし
 た。
 大金代表幹事、貴兄の心強いパートナーシップに1年間支えられました。
 ガバナー事務所のみなさん、いつもおつかれさまでした。   そして最後に、妻に感
 謝して。




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