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ガバナーメッセージ  <第13回>

気がついたら、終わっていました

 7月1日、新旧ガバナーが東京に集まりました。これでガバナージャケットを脱ぐことができます。
 ガバナー在任中、ロータリー関係行事にはすべて、このジャケットを羽織って出席しました。公式訪問はも ちろん、周年式典、IM、奨学生の面接にも。他地区の大会や東京での研修でも着用しました。春夏秋冬1着の ジャケットを着通すなんて、学生時代の制服以来です。大人になったら、いろんなデザインのスーツを楽しも うと、勉学・下積みに励んできました。まさか行き着く先が1着のジャケットだったとは。ガバナーはネクタ イもお揃いです。まさに制服。あちこちで買った珍しい柄のネクタイも、この1年間は締める機会が殆どあり ませんでした。
 ガバナージャケットを着ることもなくなるのかと思うと、卒業したときの制服への郷愁を思い出します。寝 食を共にする、とは人間に対しての言い回しですが、このジャケットはロータリーを共にした相棒といえます。 公式訪問にはガバナー補佐、何かの行事には代表幹事など、行動を共にする相方はその都度異なります。しか し常に一緒だったのは、このジャケットだけです。弁当の醤油染みから、挨拶でかいた冷や汗・脂汗まで、こ のジャケットに染み込んだ染み一つひとつに、思い出があります。染みがいわば、勲章のようなものです。つ くづく紺色のジャケットでよかった。これがもっと明るい色だったら、勲章などとしゃれ込んでいる場合では なく、クリーニングで落とせるか気を使わねばならないところでした。
 ジャケット着用時、ガバナー挨拶が無いことはまずありません。公式訪問の時期はほぼ毎日、喋ってました。 私が喋っていたのか、ジャケットが喋っていたのか。クローゼットに納めたジャケットは多分、もう着る機会 はありません。吊るされたジャケットから、ガバナー挨拶が聴こえるような気がします。耳は遠くなりました が、幻聴ではありません。ただ、聴こえてくるのが「ロータリーの未来はあなたの手の中に」だとしたら、そ れは空耳です。
 「ロータリーは分かちあいの心」を受けて、分かちあった心で昨年度、「夢をかたちに」を育てました。か たちになった夢=未来はどこへ行くのか、というのが今年度です。その解は、渡邉ガバナーのジャケットから 聴こえてくることでしょう。

 今号表紙の写真は、私の会社で撮影したものです。本来、航空写真測量というのは垂直に地上を写すのが本 分で、誤差を極力少なくし、地図作りに最適な写真を撮影するのに注力します。よって、こうした風景を切り 取る「斜め写真」は、写真館・写真家の領分でした。最近はカメラの性能が向上したのと、若い人のセンスも あって、きれいに撮れるようになりました。私のガバナー月信最終号の表紙を当社機からの写真で飾れたのは、 まさに職業を通じての奉仕を体現できたものと嬉しく思います。

 年をとるほど1年は早くなるとは、みなさん共通に感じていることと思います。私にとってのガバナー年度 も、あっという間でした。気がつけば、終わっていたような気分です。
 2008―09年度は、地区内ロータリアンのみなさんにとって楽しい1年だったでしょうか。そのお役に、ガ バナーとしてほんのちょっとでもお役に立てたのなら、私にとって、私のジャケットにとっても、望外の喜び です。
 関係各位への感謝の辞は、6月号で書いてしまいました。くどくなりますが、改めてこの場を借りて御礼申 上げます。
 1年間、病床に臥せることなく、酒井パストガバナーに御迷惑をかけずに済んで安堵しております。と同時 に、渡邉ガバナーには、私が代理で登場する余地が無いほど健康でありますよう祈念申し上げます。
 最後に、今後はパストガバナーとして、引き続きみなさんとロータリーを楽しめることを期待し、月信巻頭 言の筆を置きます。




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