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ガバナーメッセージ  <第10回>

桜の森の満開の下

 地球温暖化は、暖冬に直結するものと短絡的に考えておりました。冬の北海道は温暖化だろうと、やはり雪 が降り積もります。札幌市内のIMでは、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊先生をお招きしましたが、猛吹 雪で欠航が相次ぎ到着が危ぶまれました。
 その前日、私は第2750地区の大会が開かれたグアムから帰国しました。同地区は東京南部のほか北マリア ナ諸島・グアム・ミクロネシア・パラオも含みます。大会は日米をまたぎ、グアムでの開催は10年ぶりだそう です。同期ガバナーからのお誘いを受けて、国内あちこちの地区大会を巡りましたが、国外での地区大会も興 味深いものです。10年に1度のタイミングにガバナーとして参加できたのは幸運でした。
 早朝の便で札幌へ帰ってきたその日、後続はすべて欠航。これまた幸運です。南の島で思い切り日焼けした 顔で吹雪の札幌を歩くのは、季節感を超越した境地です。そんなわけでひと足先に夏を満喫してきましたが、 今月から4月。国内ではようやく春の括りに入りますが、道内はまだ雪も残っているし、暖かくなってきたと はいえ暖房を切るにはまだ不安。4月といえば一般的には新年度のスタートですが、ロータリー年度では残り 3ヶ月。いよいよ終盤です。すでに次年度のための準備が始まり、先月は砂川で地区チーム研修セミナー、会 長エレクト研修セミナー、地区ロータリー財団セミナー、地区米山セミナーを2日間で怒涛のようにこなしま した。準備する側も参加する側も、関係者のみなさんはお疲れになったことでしょう。今月は滝川で地区協議 会が、又6月には会員増強セミナーが控えています。

 会員増強といえば、先日李東建RI会長から自宅に電話がかかってきました。会員増強がんばってください、 との叱咤激励です。通訳を間に挟むと意外に時間がかかります。都合1時間、受話器を握っておりました。他 地区ではこんなに会員が増えているのに第2510地区はどうしたの?と問われると、針のむしろ。
 確かに目標純増数には遠く及ばない状況です。が、このご時世ロータリーに入って奉仕活動を、という篤志 家はそうそうたくさんいるとは思えません。本業に専念したいと退会を申し出る方を引き止めるのも心苦しい ほど。経済成長の右肩上がりが終わったのだから、ロータリーも単に増やせ増やせから方針転換しなくてはな らないのではないかなぁ。なんてRI会長に進言はしませんでしたが。もちろん会員数のパワーは侮れません。 「ロータリーは財団の集金マシーン」と昨今揶揄されているような資金力だけではなく、奉仕活動で汗をかく にも人手は欲しいもの。そのためには1年間で退会者がひとり出ても、ふたり新入会員を得られるよう努める くらいでちょうどよいと考えます。
 会員増強の伸び悩みは、ロータリーの魅力云々のほかに世界的な不況が要因です。我が国だけではなく、RI 会長を輩出している韓国でも、環境は同じはずです。それがわかっていて、それでも会員増強を唱えなければ ならないRI会長職というのも因果なもの。裏返せば会員増強を意識しなくなったら、会員減少に歯止めがかか らなくなるのかもしれません。その辺の気持ちを汲みながら、通訳さんのたどたどしい日本語を介してRI会長 のお言葉を拝聴しました。

 韓国の話題になったところで、第3700地区のお話。当地区と姉妹関係を結んで5年になります。正式な締結 以前から交流はありました。さかのぼれば私が地区ローターアクト委員長を仰せ付かった当時、アクターの交 換事業を行ったことがあります。竹山元RI理事に同行いただき、友好の記念として大邱に桜を植えました。25 年前のその桜は、毎年きれいに咲いているそうです。今月第3700地区の大会が開催されます。その桜の開花 に間に合えば、四半世紀ぶりの花見に興じたいものです。




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