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ガバナーメッセージ  <第6回>

折り返し地点にさしかかって

 12月2日、札幌西ロータリー・クラブ例会への出席で、ガバナー公式訪問が終了します。一緒に出席してく ださった12名のガバナー補佐に、まずは御礼申し上げます。
 最後の訪問先はホームクラブ、というのが慣例になっています。「訪問」というよりは、帰ってきました、 ですね。「ただいま」。ゴールに飛び込むと仲間が「おかえり」と出迎えてくれる情景をイメージします。箱根 駅伝のような。そういえば箱根駅伝は来月ですね。でも、襷を渡す第二走者は、今年度にはいません。その意 味では、これは駅伝ではなくてマラソン。73クラブという中継点を回っても、襷はかけたまま。私が渡す次 の走者は、渡邉ガバナー・エレクトです。ではホームクラブへの公式訪問で何故、駅伝を思い浮かべたのか。 やはり迎えてくれる仲間の顔が、ゴールテープの向こう側に見えるからでしょうか。箱根から大手町に帰って くる復路でのゴール地点。苦楽を共にした陸上部の仲間が、順位に関係なく、泣いてアンカーを迎える。そん なシーンを毎年1月3日、テレビで見ているもので印象に残っているのかもしれません。
 我がホームクラブの会員みなさんが、泣いて迎えてくれるなんて期待してませんが(笑)。きっと、淡々と、 いつものように三越に行って、ちょっとした会員卓話かと見紛うほど自然な例会になるのではと思われます。 逆にそちらの方を期待します。そうあって欲しいのです。ホームクラブは堅苦しくないからこそ、ホームクラ ブ。地区大会の準備と運営において、ホームクラブのみなさんには大変お世話になりました。改めて御礼を申 し上げるつもりです。泣いて迎える会員がいなくても、私が泣いて感謝の言葉を述べるかもしれません。その ためにも、ガバナー公式訪問はホームクラブを最後にとっておくのかも知れません。公式訪問で泣いたガバナ ーの話はこれまで聞いたことがありませんが、地区大会を終えて感極まったガバナーはたくさんいらっしゃい ます。緊張の糸が切れ、それまでの苦労を思い出してしまうのでしょう。地区大会が公式訪問のゴール地点で あれば、尚更です。
 中学生や高校生は、文化祭が終わるとよく泣きます。思春期特有の感受性かと思っていました。後期高齢者 に同じ現象が起こるのは、思春期への若返りか、涙腺が緩みやすくなっただけか。地区内73クラブ、7月15日 の江別西ロータリー・クラブを皮切りに、合同・ダブルヘッダーを含め61日間かかりました。大会終了時点で まだ20クラブ残っているほどのゆっくりとしたペース。その2ヶ月間にはIMや周年記念式典にお招きいただい たり、大会準備で夜遅くまで議論を交わしたり、他地区の大会に参加したり、東京で研修を受けたり等々毎日 がロータリーです。これほどドップリとロータリー漬けになるとは思いませんでした。
 クラブ会長も大役です。任期の1年間はロータリー漬けだと覚悟したものです。今年度会長のみなさんも、 その覚悟で臨まれたことでしょう。そして、ようやく折り返し地点が見えてきた、という達成感と疲労感を楽 しんでいるのでは。私も、4年前に会長を務めたときはプレッシャーを感じたものでした。が、こうしてガバ ナーとしてロータリー漬けの毎日を過ごしていると、会長というのは週1回の集約された責務だということに 気付きます。仕事上多忙だからとか、あまりひとをまとめるタイプではないから、といった理由で、せっかく 会長に推されても断る方が最近増えたと聞きます。確かに責任感がなければ務まらない職務です。そのぶん、 週1回、1時間の例会を、1年間仕切るだけで、1年後にはなんとなく成長した気分を味わえることも請合います。
 米山梅吉翁は例会を「人生の道場」と称しました。1年間、道場主を務め上げるのもよい機会。最終例会の 閉会点鐘をむせび泣きながら叩くほど道場で鍛錬された会長こそ、RIは表彰すべきだなどと勝手に考えます。

 今年度の往路は、忙しいながらも楽しい半年でした。復路もみなさんと一緒にロータリーを楽しめますよう。




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