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ガバナーメッセージ <第5回>
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地区大会へのご参加ありがとうございました
たくさんのロータリアン、ロータリー家族のみなさまに参加いただき、地区大会が成功裏に終わりました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
過去に地区大会ホストの経験はありましたが、環境の変化や時代の流れのためか、手間取ることも多々あり
ました。それでもみなさまに楽しんでいただこうと、ホスト役の札幌西ロータリークラブのみなさんや大会事
務局、ガバナー事務所スタッフとで準備万端、臨みました。行き届かない点がございましたら、ロータリーの
好意と友情に免じてお赦しください。
ところでこの「ロータリーの好意と友情に免じて」という文言。以前はよく聞かれました。特に地区大会や
地区協議会などです。規模の大きな集まりだから多用されたのか、クラブ例会ではあまり聞かれないような気
がします。とりわけ使われたのが、開会が予定より遅れたときなどです。「ロータリーは時間厳守」とは私が
入会当時、よく先輩会員に言われたものです。
ある会合では、開会がわずか数分遅れただけで、司会者から「ロータリーの―」との謝罪の言葉がありまし
た。スケジュールが立て込んでいるわけでもないのに。もしかしたらその方は、「ロータリーの―」を言いた
かっただけなのかも知れません。今なら、そんな想像もできます。
単なる「予定時刻を過ぎまして申し訳ございません」ではなく、ロータリアン同士だからこそ許し合えるこ
と、その慣用句としての「ロータリーの好意と友情に免じて」をあえて口にしてみたかったのではないでしょ
うか。そう考えると、このフレーズはただの詫び文句と同時に、これから始まるロータリアンの集まりを再確
認し、ロータリー精神を喚起する、点鐘にも相当する口上なのかもしれません。
今年度、ガバナーとしてみなさんに提案したことのひとつに「『四つのテスト』の唱和」があります。「好意
と友情」は、まさに「四つのテスト」の一節。好意と友情を深めるために集った会合で、改めてそれを口にし
た当時の司会者は、粋でした。
さて先月は米山月間でした。旧聞に属するようで恐縮ですが、少し米山月間にちなんだお話を。
私の会社には、米山学友が勤務しています。アフガニスタン出身の彼は、北大大学院で複雑系を研究してい
ました。9.11のアメリカ同時多発テロ事件で世界中から注目されることになりますが、それ以前の同国の動静
はあまり知られていませんでした。
私は海外旅行が好きで、それもできるだけ観光客が行かないような地域、行きたがらないような国、行った
ら怒られるかもしれないエリアに興味があります。北朝鮮への入国は真っ先に済ませ、次はアフガニスタンか、
と考えていたところに彼と出会いました。文献で知り得た情報を彼に投げかけて、その信憑性を確認すること
を私は楽しみました。
一方の彼は来日した当時、予想以上に日本人がアフガニスタンを知らないことに困惑したそうです。9.11ま
ではマスコミの注目度も低く、母国が「忘れられた国」になったような気がして不安だったといいます。そこ
に私のような興味本位な日本人が現れたのも何かの縁です。
同時に彼は、札幌はまなすロータリークラブというお世話クラブにも恵まれました。同クラブの方々からは
よく「困ったことがあったら言いなさい」と声をかけられたそうです。これは奇しくも私の口癖でもありまし
て、同じロータリアンとはいえ別の場面から同じ言葉で励まされたことで、孤独感が解消されたと後に語って
いました。
彼が博士号を取得する頃には、母国の政情はすっかり悪化し、帰るに帰れない状態でした。奥さんを母国か
ら呼び寄せていた彼は、慣れ親しんだ札幌での就職を希望。当社は地理情報システムを扱っている関係でIT技
術者を欲していたところなので、アフガニスタン情勢が落ち着くまで手伝ってもらうことになりました。
同国では今年8月にも日本人NGO職員が拉致・殺害されるなど、まだまだ不安定な様子です。手放すには惜
しいのですが、彼が帰国できるくらいに彼の国が復興することを祈っております。
寄付による奨学金支援、カウンセラーやお世話クラブとして奨学生の相談に乗ったりと、様々な関わり方が
あります。加えて、学友を社員として迎え、一緒に働くというのもまた一興です。
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