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ガバナーメッセージ <第2回>
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妻から学んだ国際交流の極意
8月になりまして、新年度も、もう1ヶ月経過しました。会長・幹事さんにおかれましては、例会の進め方も
スムーズに馴染んできたところでしょうか。新鮮な緊張感を維持しているうちに、もうすぐお盆休みです。多
くのクラブで例会をひと休みさせることでしょう。新年度がスタートして、1ヶ月経ったら全国的なお休みで
す。ゴールデンウィークもそうですが、ひと息つけるようにうまくできております。
「5月病」は新入社員に蔓延しがちです。ロータリー年度では、さながら「8月病」とでも申しましょうか。
今月が会員増強月間なのは、仲間を増やして「8月病」を忘れましょう、とのRIの意向かと言われてもしよう
がありません。お盆明けも引き続きロータリーを楽しみましょう。さて、8月に特別な思い入れのある方は、
特に私の世代には多いことでしょう。私は11歳のとき、地元の岐阜で終戦を迎えました。
この稿を借りて、妻を紹介させてください。
妻の父親は、広島で被爆し、翌日亡くなりました。優秀な医師だったそうです。岡山県内で開業していまし
たが、出向いた先での被爆でした。母親はその前に亡くなっているため、昭和20年8月7日から妻たち4人の
兄弟姉妹は、親のいない苦労を背負うことになりました。だからといって妻は、原爆を落とした米国を悪く言
うことはありません。それどころかロータリー青少年交換事業では、米国からの受入学生のホストファミリー
を積極的に引き受けてきました。驚くほどの溺愛ぶりで。妻にとって、原爆を落とし、父親を奪った敵国の娘
たちです。彼女たちは「お母さん」の生い立ちを知りません。交換学生といっても高校生。話せばショックは
如何ばかりかとの配慮かと思っていました。が、「ただ話すのが面倒だっただけ」と妻は片付け、それよりも
翌日学校へ持って行く弁当のおかずに頭を悩ませます。
妻は、英語が不得手です。それを有効活用し、原則、日本語で話しかけます。大きな声で、はっきりと。日
本語がわからないはずの学生に、これが不思議と通じます。日常生活は、それで不自由しません。意思の疎通
も図れます。同時期に来日した学生のなかで、我が家で預かった子がもっともきれいな日本語を話したことも。
中途半端に英語を使われるよりも、より多くの日本語を覚えることができたと、このホストマザーの評判は頗
るよかったものです。私も、英語は不得意です。これまで百数十カ国・地域を訪れました。英語が喋れれば、
現地の様子もより深く理解できたかもしれません。では英語が流暢ではないから危険に晒されてばかりかとい
えばそうでもなく、うまい具合に毎回安全に帰国しております。
英語がわからないというのに、GSE委員や国際友好委員長など海外と接する役回りを仰せ付かってきました。
英語が使えれば、委員会活動にもっと貢献できたかもしれません。が、こうした委員会には必ず語学堪能なロ
ータリアンがいらっしゃるものです。英語ができないなりに、国内向けの仕事もまた委員会にはたくさんござ
います。微力ながらお手伝いできる場面は意外にあるものです。英語ができなければ国際奉仕や財団の活動に
は寄与できないという先入観は、おかげで取り払われました。ガバナーは英語が喋れなければ務まらないとい
う思い込みも、サンディエゴの国際協議会で払拭できました。でも、やはり、世間話程度でも言葉は喋れるに
越したことはありません。
先月、洞爺湖でサミットが開かれました。交通規制で動き辛かろうと、公式訪問は思い切って大幅にずらし
ました。そのため、例年地区大会までに終える行程も、年末近くまでずれ込みます。あわてて回るよりも、ゆ
っくりみなさんとお話できるよう、スケジュールを組んでみました。多くのガバナーが安堵感からか、地区大
会を終えた直後に体調を崩すそうです。大会後も公式訪問が続く今年は、体力維持が個人的重要課題です。
74歳の年相応にケアしてはきておりますが、身体によい取り組みがございましたらガバナー事務所までご一
報ください。
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