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ガバナーメッセージ  <第10回>

ロータリーの心

 春の遅い北海道にも、「ふきのとう」が顔を出し、やっと春の気配が感じられるようになってきました。 皆様のお手元にも、待ちに待った2007年版の手続要覧が届いた頃だと思います。2007年4月21日から28日 まで、シカゴで2007年RI規定審議会が開催され各地区から規定審議会代表議員が集まり、審議案件として 立法案と決議案が合計336件、内、採択された案件は96件で、我が国から提案された立法案は17件で内、採 択された案件は5件でした。当地区からは伊藤長英パストガバナーがご出席をされましたので、その状況 等はご周知のことと思います。この度発行の手続要覧に掲載の「ロータリー・クラブ定款」に採択された 案件をみますと、一番の目玉と云えるのが第5条・四大奉仕部門の記載です。以下に全文を掲載します。

第5条 四大奉仕部門
 ロータリーの四大奉仕部門は、本ロータリー・クラブの活動の哲学的および実際的な規準である。

1.奉仕の第一部門であるクラブ奉仕は、本クラブの機能を充実させるために、クラブ内で会員が取るべ  き行動に関わるものである。

2.奉仕の第二部門である職業奉仕は、事業および専門職務の道徳的水準を高め、品位ある業務はすべて  尊重されるべきであるという認識を深め、あらゆる職業に携わる中で奉仕の理想を生かしていくという  目的を持つものである。会員の役割には、ロータリーの理念に従って自分自身を律し、事業を行うこと  が含まれる。

3.奉仕の第三部門である社会奉仕は、クラブの所在地域または行政区域内に居住する人々の生活の質を  高めるために、時には他と協力しながら、会員が行うさまざまな取り組みから成るものである。

4.奉仕の第四部門である国際奉仕は、書物などを読むことや通信を通じて、さらには、他国の人々を助  けることを目的としたクラブのあらゆる活動やプロジェクトに協力することを通じて、他国の人々とそ  の文化や慣習、功績、願い、問題に対する認識を培うことによって、国際理解、親善、平和を推進する  ために、会員が行う活動から成るものである。

 この第5条が書き加えられる経緯をみてみますと、規定審議会において07?29制定案として国際ロータ リー理事会提案がされ、ロータリー・クラブ定款に四大奉仕部門を含めることが採択されました。これに は数年前から話題になっているクラブ・リーダーシップ・プラン(CLP)が関わっておりました。2000年 9月RIリーダーシップ開発研究委員会(Leadership Development Training Committee:LDT)はクラ ブ組織の骨格を5常任委員会にすることを推奨しました。2002年2月LDTはRI理事会に対して原則として CLP承認し、クラブによってテストされることを要請しました。2003-04年度には、6か国、18クラブによ って試験運用され、その成果を考慮して2004年11月RI理事会で承認され、同時にCLPに準拠した「推奨ロ ータリー・クラブ細則」も推奨されました。しかしながら、特に日本では、この骨格の5常任委員会には 四大奉仕とされるクラブ奉仕委員会、職業奉仕委員会、社会奉仕委員会、国際奉仕委員会が含まれていな いことやロータリー財団委員会が強調されていていたことから、その導入には慎重論が多くありました。 そのため憂慮した重田政信RI理事が理事会に働きかけたと伝えられております。
 参考までに規定審議会での「四大奉仕部門をロータリー・クラブ定款に含める件」に対しての賛否は賛 成423、反対43でした。世界の大部分のロータリアンの心には「四大奉仕」がしっかりと根付いていることが うかがわれます。この項目がロータリー・クラブ定款に今まで掲載されていなかったことは驚きでありま すが、今後は削除されないようロータリーの心を皆で守り続けて行きたいものです。



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