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ガバナーメッセージ  <第9回>

「識字率向上月間に寄せて」

 識字率向上月間は1997年7月にRI 理事会が指定した新しい特別月間です。貧困 との闘いに於いて、魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えようと言うことです。
人間らしく暮らし、生計を立てる手段を提供しようというものです。
 1998年の国際協議会の主題として「ライトハウス(灯台)プロジェクト」を含め ることを決定しました。タイで始まった識字プロジェクトで、遊びながら文字を覚 えていくプロジェクトです。
 この月間中に読み書き、計算の出来ない人々を援助するための世界社会奉仕プロ ジェクトを開始したり、マッチング・グラントを申請したり、種々の関係行事を企 画することが良いことでしょう。
 ビル・ボイドRI 会長は国際協議会に於いて、識字率向上について次のように述べ ました。
「私は識字を特に大切に考えてきました。それは、実家が本屋であったことにも基因 しますが、識字力がどれほど大きく家族や地域社会を変える力を持っているかを示す 例を数知れず見てきたからでもあります。識字力こそが、貧困の連鎖から逃れる道で す。識字力は特に地域社会に於いて正当な評価を受けていない女性達に、社会的な力 を与えます。識字は、また、地域社会が水資源や保健と飢餓の問題に取り組み、次世 代を教育することを可能にします。識字は目標であると共に、はじめの一歩なのです」。  カール・ヴィルヘルム・ステンハマー前RI 会長は、スウェーデンのロータリアン で、子どもや成人に対する読み書き教育の研究や手法の国際的権威であるイブ・マ ルムクイストの1985年の一説を紹介しました。
「読む能力は、人が生きていく上で備えるべき、必要不可欠な力です。読み方を習う機 会に恵まれなかった人は、人間として私生活や社会生活を最大限に営むことが出来ま せん。なぜでしょうか。なぜなら、言葉とは考える道具だからです。人は考えるとき に言葉を使いますが、言葉を学び、考えを表現するためにいかにしてそれらの言葉を 並び替えるかを学べば学ぶほど、その人の思考能力は高まっていきます。言葉を習得し、 理解することは、教育の基本です。だからこそ、生きていく上で極めて大切なのです」。
 国連ミレニアム開発目標および教育に関連した目標に、次の二つがあります。 (1)2015年までに、男女を問わず、世界中の子ども達が初等教育の全課程を受け られるようにすること、(2)遅くとも2015年までには全面的に、初等教育および 中等教育における性別格差をなくすこと。
 また、識字率と教育は、清浄な水や衛生といった他の重要な問題と結びついてい ます。そこで次の2つも国連によって目標と定められています。
(1)2015年までに、飲み水が持続的に得られない人々の人口を半減させること、(2) 2015年までに適切な衛生設備を持たない人々の人口を半減させること。
 学校で安全な水や適切な衛生設備を備え、これに対応する衛生教育を行うことに よって、学習への効果、子どもの権利、疫病感染の軽減、家庭および地域社会への影響、 環境面における清潔さ、子どもの将来に備えて、合理的、経済的、人道的な効果を 上げることが出来ます。
 日本においても、昨今海外からの移住者、勤労者が増加しており、識字率の低さ が問題となっている地域もあります。
 海外への援助プログラムも大切ですが、身近な地域での問題の掘り起こしも大切です。


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