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フィリッピン、ＲＩ３８３０地区の概要
次回のＧＳＥプログラムはフィリッピン、マニラ市南部のＲＩ３８３０地区をアジアで最初の交換相手とし、２００２年から２００４年までの２年間に以下のようなＧＳＥチームの派遣と受入れプログラムを実施することになりました。
実施時期：３８３０地区から２５１０地区への受入れ
２００２年１０月―１１月
２５１０地区から３８３０地区への派遣
２００４年２月―３月
派遣期間：５週間
派遣人数：チームリーダー １名 （ロータリアン）
チームメンバー ４名
派遣団員募集時期：２００２年１０月頃
ＲＩ３８３０地区の誕生：（創世記）
ＲＩ３８３０地区ガバナーエレクト
ロメオ Ｖ, クルズ氏 （Ｒｏｍｅｏ Ｖ．Ｃｒｕｚ）からの資料
１９１９年フィリッピンのマニラ市にアジア最初のロータリークラブとしてマニラＲＣが誕生しました。さらに１９３２年から第２次世界大戦勃発（１９３８年）までにフィリッピンには既に８つのロータリークラブが設立されておりました。
フィリッピンでは戦後まもなく各地に多数のＲＣが設立されたことから、１９６４年にこれらのＲＣが一つにまとめられ、クラブ数５１、会員数約２、０００人を擁するＲＩ３９５地区として国際ロータリーから承認されました。
その後フィリッピン全土での会員増に伴って、ＲＩ地区数も次第に増加し、１９８５年には全国で９地区を数えるほどになりました。３８５地区も同様に成長と分岐を重ね、マニラＲＣを母体とする３８５地区からさらに６地区が誕生しております。さらに、１９９９年、ロータリーの世界的なダイナミズムに呼応して、３８５地区から分岐した３８１０地区を母体としてメトロマニラの南端を含むＲＩ３８３０地区がフィリッピンの新星として誕生しました。
このように当地区はフィリッピンで第１０番目の最新地区であって、マカテイ市、パナラク市、モンテンルパ市とラスピナス市、メトロマニラのタグイグ自治市とペラロス自治市およびパラワン島などを含み、現在クラブ数５７と会員数約２，０００人から構成されております。
歴史的にみて３８３０地区は１９９３年に創立された３８１０地区の主導のもとに設立されましたが、これは３８１０地区の初代ＤＧ、レオ・デ・グッツマン氏が、当時マカテイ西ＲＣ会長で後に３８３０地区の初代ＤＧとなったギラー Ｅ・タマンガン氏と図ったことから端を発しております。
そのビジョンは、ロータリーが今後ますます成長と発展を遂げ、そしてより多くの人々がロータリーの親善と人道的奉仕に参加できるような機会を提供しようとするところにあります。
これらのことから当時３８１０地区の各クラブで地区分割についての徹底的な情報交換と協議、ならびに地区の見直しが行われ、そして結果的に投票で圧倒的多数の支持を得て３８３０地区の誕生が承認されました。
このように当地区の誕生は３８１０地区初代ＤＧ、レオ・グツマン氏の発案以来の長い道程となりましたが、多くの会員の努力によって見事に開花いたしました。
３８３０地区の大きな特徴は純朴な農村地帯と高度に発達した都市の両方から成っていることです。特に、首都圏地域には近代化した市街地とバシグ川南部のメトロマニラの自治市などが含まれており、さらにマカテイ市はフィリッピンのトップ１，０００企業のホームであって、様々の壮大な高層ビルのビジネス街、住宅用コンドミニアム、ホテル、ショッピングセンターなどなど極めて活気溢れた商業地域です。またこの他にモンテンルパ市、パナラク市、ラスピナス市、ペニロス町やダイイグ町なども含まれていますが、いずれもマカテイ市と同様に大都市と共通する基盤を持ち、極めて整備された商業センターとして活発な経済活動を行っております。
一方、パラワン島は純朴な農村地方の良さを保った自然の楽園です。ここには豊かな農業資源があるばかりでなく、外国人を刺激し、興奮させる神秘的な自然の魅力が沢山備わっています。このためにパラワン島には世界の各地から沢山の観光客が集まり、絶滅寸前のエキゾチックな野生動物、カラフルな珊瑚礁、熱帯原始林、風光明媚な海岸線や地球上で最も長い地下水脈を眺めて楽しむことができるのです。つまりこの地区の特徴は、上述のように都市と田園の両方が最高の内容を誇っているというところにあります。
ＲＩ３８３０地区は正しくフィリッピンのロータリーの新星で、このデビューは新ミレニアムの到来を告げるものです。そして新地区を創設したという達成感は紛れもなく、フィリピンにおけるロータリーの長い歴史と豊富なロータリーの知識、経験や英知などに基いているに違いありません。そしてこの母体である３８１０地区のＰＤＧたちの配慮のお陰で、現在３８３０地区に新しいクラブが溢れるように誕生しているのです。
終わりに、ロータリーの親睦と奉仕の世界に新しく誕生したスーパースター「３８３０地区」から心からご挨拶を申し上げます。
（武藤 順 訳）
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